会長挨拶

第64回中国・四国精神神経学会 会長

中村 祐(香川大学医学部精神神経医学講座 教授)
 私どもは令和6年11月15日(金)~令和6年11月16日(土)に高松市のサンポート高松におきまして、第64回中国・四国精神神経学会及び第47回中国・四国精神保健学会を開催することとなりました。本大会には、精神疾患を持つ方々の医療、介護、介護支援、看護などに従事する医師、看護師、介護福祉士、介護支援専門員、介護士等を中心として約500人以上の参加が見込まれます。また、コロナ禍によりこのような学会はハイブリッド開催(インターネットによるウェブ配信と現地開催)されてきましたが、本学会の趣旨にもとづき、直接の人と人のコミュニケーションを重視したいと考え、本大会は現地開催のみといたします。
 現在、コロナ禍終了に伴い、目の当たりの危機が去り、コロナ禍によりもたらされた様々な困難に直面せざるを得ないことから、精神疾患を有する方々の数は増加するのではないかと懸念しております。また、コロナ禍により医療機関や介護施設を取り巻く環境も激変しております。このような状況に対して医療、看護、介護が三位一体となり、協働して取り組むことが喫緊の課題と考えております。そこで、「コロナ禍後の精神保健を考える」を本大会にテーマとしたいと存じます。
 コロナ禍直後に、このような学会を香川県にて開催させていただきますことは、当講座にとりまして極めて光栄なことと存じ、医局員一同、心をこめて準備をすすめていく所存でございます。
 また、当日は多くの皆様が集まって対面で語り合える実りある充実した学会にしたいと考えております。運営委員一同皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

第47回中国・四国精神保健学会 会長

佐藤 仁(日本精神科病院協会香川県支部長/こころの医療センター五色台 院長)
 私どもは令和6年11月15日(金)~11月16日(土)に高松市のサンポート高松におきまして、第64回中国・四国精神神経学会及び第47回中国・四国精神保健学会を中村祐香川大学精神神経科学教授と開催することとなりました。本大会は、医師だけではなく、看護師、心理師、精神福祉士、作業療法士、介護福祉士等精神科医療、介護で活躍するさまざまな職種が参加する学会です。
 我々中四国の精神科病院は気候条件と同様に穏やかな地域性を反映しているかのごとく、横の連携が強く、地域精神医療を支える上で大学病院、公立病院、民間精神科病院がそれぞれ連携して地域精神科医療を支えて参りました。しかしコロナ禍において様々の形で分断が起き、精神科医療と一般医療、高齢者医療、介護等それぞれの立場で苦しみました。
 また日本社会では発達障害、引きこもり、不登校、ゲーム依存等の児童思春期問題の増加と医療機関への待機時間等のアクセスの悪さ、アルコール依存、薬物依存、ギャンブル依存等の依存症問題等アフターコロナで浮き彫りになった問題点も数多くあります。今回、我々は「コロナ禍後の精神保健を考える」を本大会にテーマに選びました。
 コロナ禍直後に、このような学会を香川県にて開催させていただきますことは、日本精神科病院協会香川県支部としても誠に光栄なことと存じ、会員一同、全力で成功に向けて努力する所存であります。
参加の皆様にとって充実した学会となりますようなプログラムにしたいと考えております。多くの皆様のご参加をお待ち申し上げます。
     
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